歯が原因の肩こりや頭痛の可能性!TCH歯列接触癖のセルフチェック

肩こりや頭痛は歯が引き起こしているかもしれない

顎関節症は「多因子疾患」、つまり複数の原因が関わり合い、それがその人の限界点を超えたときに発症する病気だといわれています。
骨や関節の異常といった医学的な要因に加え、歯ぎしり、食いしばり、精神的ストレス、偏咀嚼(片側ばかりで噛む癖)、うつ伏せ寝などの生活習慣も要因として挙げられます。
これらが重なって積もり積もり、その人の顎関節が持つ耐久力の限界を超えたときに発症すると考えられています。

顎関節症の患者さんに多い癖「TCH」とは

実はもう一つ、顎関節症の原因の一つであり、顎関節症の患者さんのほとんどに見られる特徴的な癖があります。
それが「TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)」です。

TCHとは、食事や会話をしていないときにも、上下の歯を不必要に接触させ続けてしまう癖のことです。
夜間の歯ぎしりや食いしばりとは異なり、無意識のうちに日常的に上下の歯が触れている状態を指します。

TCHのセルフチェック

言葉だけではわかりにくいと思いますので、簡単なテストをしてみましょう。

  1. まっすぐ前を向き、全身の力を抜きます。
  2. そのとき、上下の歯が接触しているか、それとも接触せずに少しすき間があるかを確認します。

実は、「上下の歯が接触せず、少しすき間がある」状態が本来あるべき姿です。
一方で、常に上下の歯が接触している人は、TCHを持っている可能性があります。

TCHが顎や体に負担をかける理由

なぜこの癖が問題になるのでしょうか。
試しに頬に手を当てて、上下の歯を軽く接触させてみてください。筋肉がピクッと動くのを感じませんか?
歯と歯が軽く触れるだけで、筋肉は緊張するのです。もちろん、影響は筋肉だけでなく、顎関節にも負荷がかかっています。

こうした緊張も、一時的なものであれば問題は起きません。
しかし、TCHによって常に上下の歯が接触しているとなると話は別です。
たとえ弱い緊張であっても、それが積み重なれば、筋肉や顎関節は疲れて悲鳴を上げてしまいます。

その結果として起こるのが、口を開けると顎が痛い、口が開かないといった顎関節症の症状や、頭痛、肩こり、めまいといったさまざまな不快症状です。
TCHの原因はさまざまですが、パソコンやスマートフォンの操作に集中しすぎること、少しうつむいた姿勢での操作、ストレスや緊張の続く日常生活などが主な原因といわれています。

専門的な話が続きましたが、肩こりや頭痛などの痛みや不快感に悩み、整形外科や神経内科、耳鼻科を受診しても解決しないという方は少なくないようです。
そんなときは、「その痛みの原因は歯にあるのでは?」と疑ってみることも頭に入れておいてください。

顎関節症と咬み合わせは、必ずしも直結しない。TCHに気をつけよう。

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