口内の清潔が命に直結していることを示す事例は他にもあります。
例えば、がんの手術直後の患者さんです。手術後は体力が低下することもあり、手術後に肺炎を発症する方は少なくありません。
そこで2018年に東京大学が、がん出術を受けた患者さんに対して、歯科医師による術前の口腔ケアを受けた患者群と、口腔ケアを受けなかった患者群の術後肺炎の発症についての検証を行いました。
その結果、術前に口腔ケアを受けなかったグループでは、術後肺炎の発症率が3・8%だったのに対し、受けたグループは3・3%に低下、また手術後30日以内の死亡率は同0・42%に対して0・30%にまで低下していました。
つまり、手術前に口腔ケアをすることによって、術後肺炎の発症率と死亡率を減少させられる可能性が見えてきたのです。これは、口内環境を健康に保つことが、生命の危険リスクを下げる上でいかに効果的かを示した良い例です。
大きな手術前にこそ口の中を健康にしておく――そう頭の中に刻み込んでください。

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