子どもは虫歯ができやすい!最も歯の弱い時期にこそ虫歯予防を

もし、あなたに未成年の子がいるのなら、「子どもは虫歯ができやすい」とまずは頭に刻み込んでください。生えたばかりの歯は、構造的に非常に弱い状態にあるからです。

もう少し深く掘り下げて、理由を知りたい方のために説明を続けます。

大人になると、歯の表面は成熟した硬い結晶構造となります。一方、生えたての永久歯は、「幼若永久歯」ともいわれるように、表面の結晶構造が粗造な状態にあります。

これは乳歯でも同様です。歯が未熟で脆い状態であるため、虫歯菌の侵襲を受けやすいのです。時間が経過するとともに、カルシウムやフッ素などがエナメル質の表層に取り込まれて結晶性が向上し、硬度が上がっていきます。歯が生えてからおおよそ2年以上経つと、結晶が緻密になり、虫歯になりにくくなっていきます。

また、歯は嚙むことを通して少しずつ削られ、全体的に滑沢な面となります。しかし、生えたばかりの歯は隆起がはっきりとしていて複雑な形態をしています。このため、食べ物の残りカスが溜まりやすく、虫歯になりやすいのです。

もう一点、歯が完全に頭を出すまでの期間、「歯肉弁」といって歯肉が歯の一部に覆いかぶさっている状態が続きます。特に奥の大臼歯が出るときに最も多いのですが、非常に汚れが停滞しやすい状態が続きます。さらに、歯が頭を出してから完全に出るまでには、半年程度要するため、歯が完全に出ていない間に、虫歯になってしまうような事態が生じることもあるのです。

このように、生えたばかりの歯というのは虫歯になりやすい条件が揃っています。乳歯も同様です。乳歯から永久歯へと生え変わり、その後、歯が成熟していくまでの期間は、大変虫歯になりやすいことがおわかりいただけたと思います。

ただし、この最も虫歯への感受性が高い期間を乗り越えることができれば、虫歯とは縁のない明るい未来が待っているということになります。

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