おとなの虫歯は、多くの場合が、子どもの頃につくった虫歯の再発です。
幼少期の記憶をたどると、親に「歯を磨きなさい」と叱られた情景を思い出す方も少なくないのでは。実は、両親のアドバイスは理に適っていたものなのです。
というのも、永久歯に最も虫歯ができやすいのは、歯が生え始める6歳から20歳までの期間です。逆にそれを過ぎると、よほど口腔ケアを怠っていたケースや特別な事例を除くと、新たな虫歯ができることはほとんどありません。
つまり、子どもの時に虫歯をつくらなければ、おとなになって虫歯で悩むリスクは低く、年をとってから虫歯が原因で歯を失うことはほとんどないと言えます。
「おとなになってからも、虫歯で度々悩まされるか」それとも「虫歯とは無縁の生活を送るか」を決定づける重要な時期が、子ども時代なのです。
ですから、子ども時代こそ虫歯予防が重要であり、その時に我々おとながどう介入できるか、そこが勝負になります。以前、子どもの口の中の状況が、その後の人格形成や知能、運動能力に影響を与えるという話をしました。子どもの将来を思うのであれば、歯の健康にも気を配ってあげてください。「子どもの虫歯は親の責任」、そう捉えていただきたいです。また欧米の中流以上の家庭の親なら、それを「当然」と認識していることも申し添えておきます。

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